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家具は、家が建ってから選ぶもの?秋田の長い夜を心地よくする、家具と照明から考える家づくり

こんにちは。あしたのいえの船尾です。

2026年の秋分の日は9月23日です。国立天文台の暦要項でも、2026年の秋分は9月23日とされています。ここを過ぎると、昼より夜のほうが長くなっていきます。秋田で暮らしていると、この時期から「家の中で過ごす時間」が目に見えて増えていくのを感じます。

そこで今回は、家づくりの中で後回しにされがちな家具と照明のお話をさせてください。打ち合わせの場で「家具は家が建ってから考えます」とおっしゃる方は少なくありません。正直に申し上げると、私はそれを少しもったいないと思っています。家具と照明は、間取りと一緒に考えたほうが、住んでからの心地よさが大きく変わるからです。

この記事のポイント

  • 家具の置き場所が決まらないと、窓・コンセント・照明の位置も決まりません。間取りの打ち合わせの段階から家具の話を始めるのがおすすめです
  • 今お使いの家具の写真とサイズ、「持っていく・買い替える・迷っている」の仕分けを早めにメモしておくと、設計がぐっと具体的になります
  • 秋田の冬は夜が長い季節です。天井を一様に明るくするより、食卓や手元、壁を照らす光を組み合わせて考えると、部屋が落ち着きます
  • 家具・カーテン・照明の費用は、資金計画の最初から枠を取っておくこと。見学会では家具が置かれた状態で、自分ならどこに座るかを試してください

目次

  1. なぜ秋のこの時期に、家具と照明の話をするのか?
  2. 家具は、家が建ってから選べばいいのではないか?
  3. 打ち合わせに、今使っている家具の話を持ってきてほしいのはなぜか?
  4. 秋田の冬の夜を心地よくする照明は、どう考えればいいのか?
  5. 家具と照明の予算は、いつ・どこに残しておけばいいのか?
  6. 完成した家を見るとき、家具のどこを見ればいいのか?
  7. まとめ:家具の話は、暮らしの話

なぜ秋のこの時期に、家具と照明の話をするのか?

秋田の冬は、雪と寒さで外に出る機会が減ります。仕事から帰るころにはもう外は真っ暗で、休日も家の中で過ごす時間が長くなる。暦の上でも、2026年の冬至は12月22日です。これから3か月かけて、夜はさらに長くなっていきます。

そういう季節に家の心地よさを左右するのは、実は部屋の広さよりも、ソファの位置やテーブルの高さ、夜のあかりの具合だったりします。お引き渡しのあとにお客様のお宅へ伺うと、「冬の夜にどこに座っているか」で、その家の居心地がよく分かります。

私たちのホームページでは「家は、あしたのしあわせをつくる場所」という言葉を掲げています。そのしあわせの多くは、家族が同じテーブルを囲む時間や、ソファで一息つく時間の中にあると思っています。だからこそ、家具とあかりは家が建ってからのおまけではなく、家づくりの中心に近いところにあるものだと考えています。

秋は、完成見学会や住宅ローンの説明会をきっかけに、家づくりを考え始める方が動き出す季節でもあります。これから計画を始める方にこそ、最初の段階で家具と照明のことを頭の片隅に置いていただきたいのです。

家具は、家が建ってから選べばいいのではないか?

もちろん、ソファの色や椅子のデザインを最後に選ぶのはまったく問題ありません。私が早めに考えていただきたいのは、デザインではなく「置き場所と大きさ」です。

家具の置き場所が決まらないと、決められないことがたくさんあります。窓の位置と高さ、コンセントやテレビ端子の位置、照明の位置、エアコンの位置。たとえば、ソファを置こうと思っていた壁に大きな窓があると、ソファが窓をふさいでしまいます。ダイニングテーブルの真上に照明が来ないと、夜の食卓が少し暗く感じられます。

入居してから「ここにコンセントがあれば」「この窓がなければソファが置けたのに」と気づいても、壁の中のことはあとから直すのが大変です。反対に、家具の配置を先に描いておけば、窓もコンセントも照明も、暮らしに合わせた位置に落ち着きます。

建築家と建てる家の打ち合わせでは、図面の上に家具を置いた状態で「朝はここで何をしますか」「夜はどこに座りますか」とお尋ねしながら進めます。家具は、暮らし方を図面に置き換えるための道具でもあるのです。

秋田ならではの「家具」もあります。冬に使う加湿器や暖房器具、玄関で脱いだコートや手袋、雪かきの道具。季節ごとに出したりしまったりするものの置き場所まで最初に話しておくと、冬のあいだ部屋が散らかりにくくなります。こうした話も、遠慮なく打ち合わせで聞かせてください。

打ち合わせに、今使っている家具の話を持ってきてほしいのはなぜか?

最初のご相談のとき、私はよく「今お使いの家具で、新しい家にも持っていきたいものはありますか」とお聞きします。思い入れのある食器棚、お子さんが使っている学習机、ご実家から譲り受けたたんす。持っていくものが決まっていれば、それが収まる壁の長さから逆算して部屋をつくれます。

おすすめしているのは、スマートフォンで家具の写真を撮り、幅・奥行き・高さをメモしておくことです。あわせて「持っていく」「買い替える」「まだ迷っている」の三つに仕分けていただけると、打ち合わせがぐっと具体的になります。

ご実家の土地に建て替える方や、ご両親と一緒に暮らす方の場合は、ご家族の家具も含めて考える必要があります。仏壇や大きな和だんすなど、置き場所を先に決めておきたいものは意外と多いものです。

反対に「全部新しくしたい」という方もいらっしゃいます。その場合も、置きたい家具のイメージを雑誌やSNSの写真で見せていただければ十分です。家具を造り付けにするか置き家具にするかも、ご予算と暮らし方に合わせて、ご相談しながら決めていきます。

秋田の冬の夜を心地よくする照明は、どう考えればいいのか?

照明というと、天井に大きな照明をひとつ付けて、部屋全体を明るくするイメージをお持ちの方が多いと思います。ただ、冬の長い夜をゆっくり過ごす部屋では、部屋じゅうを同じ明るさにするより、必要な場所を必要なだけ照らすほうが落ち着くことが多いのです。

たとえば、ダイニングテーブルの上には食卓を照らす照明を低めに吊るす。ソファの横には手元を照らすスタンドを置く。壁や天井をやわらかく照らして、部屋の奥行きを感じさせる。こうした光の組み合わせは、家具の位置が決まっていてはじめて計画できます。

照明の位置が家具と合っていないと、「テーブルを動かしたら照明が真上に来なくなった」ということが起こります。だからこそ、家具の配置と照明の計画は、同じ打ち合わせの中で一緒に決めるのがいちばん確実です。

昼の光も同じです。私たちのコンセプトの一つであるパッシブ建築は、「自然が持つ力を最大限に活かす」考え方です。冬の低い日差しがどこまで部屋に入るかを考えて窓を決めれば、日中はソファの足元まで光が届くかもしれません。昼の光と夜のあかりを、家具の配置と一緒に設計する。これが秋田の冬を心地よく過ごす近道だと思っています。

家具と照明の予算は、いつ・どこに残しておけばいいのか?

家づくりの資金計画で、いちばん後回しにされやすいのが家具・カーテン・照明の費用です。建物と土地の話が先に進み、最後に「家具を買うお金が残っていなかった」となってしまう。これは本当によくあるお話です。

土地の値段も動いています。秋田県が2026年9月16日に公告した令和8年の地価調査では、秋田市の住宅地の平均変動率はプラス1.3%でした。前年のプラス2.0%より上昇幅は小さくなったものの、上昇が続いています。住宅ローンでは、長期固定金利の【フラット35】の最低金利(借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下)が、2026年9月21日に公式サイトで確認した時点で年3.460%でした。

こうした数字を見ると、つい急ぎたくなるかもしれません。ただ、私がいつもお伝えしているのは順番です。まずご自身が入居したい時期と、無理なく払える毎月の金額を決める。そのうえで、使える制度があれば使う。そして資金計画の最初の段階で、家具・カーテン・照明の枠をきちんと取っておく。この順番を守れば、最後に家具で我慢することはぐっと減ります。

全部を入居時にそろえる必要もありません。ダイニングテーブルやソファのように毎日使うものを優先し、ほかはあとから少しずつ買い足す計画にしておけば、予算にもゆとりが生まれます。

カーテンも見落とされがちです。窓の数や大きさによって費用が変わりますので、窓の計画を決める段階で、どのくらいかかりそうかを一緒に見積もっておくと安心です。

完成した家を見るとき、家具のどこを見ればいいのか?

家具と照明のイメージをつかむには、実際に家具が置かれた家を見ていただくのがいちばんです。図面の上では広く見えたリビングも、ソファとテーブルを置くと通路の幅が変わります。反対に、家具が入ることで、何もない状態より落ち着いて感じられる部屋もあります。

見学の際は、ぜひ「自分ならどこに座るか」を試してみてください。ソファに座ったときに窓の外に何が見えるか、テーブルからキッチンまで何歩か、夜はどのあかりをつけるか。メジャーを持っていって、ご自宅の家具が置けるかを測っていただくのも大歓迎です。

その入り口として、私たちの分譲住宅や完成見学会を見ていただくのもひとつの方法です。私たちの分譲住宅は、注文住宅の会社がつくる分譲住宅で、注文住宅と同じ設計の考え方でつくっています。完成した家で私たちの家づくりを体感していただくと、「自分たちの家ならここをこうしたい」という希望が言葉になりやすくなります。その希望を、注文住宅のご相談で一つずつ形にしていきます。

見学会や住宅ローン説明会のご案内は、イベントページに掲載しています。

まとめ:家具の話は、暮らしの話

家具と照明は、家が建ってから選ぶおまけではありません。どこに座り、どこで食べ、夜にどんなあかりの中で過ごすのか。家具の話をすることは、そのまま暮らしの話をすることだと私は思っています。

秋田の冬は長く、家で過ごす時間が増える季節がこれからやってきます。これから家づくりを考える方は、今お使いの家具のことや、「冬の夜をこんなふうに過ごしたい」というイメージを、そのまま打ち合わせに持ってきてください。

建築家と建てる家は、そうしたお話から始まります。まだ何も決まっていない段階でもかまいません。どうぞお気軽にご相談ください。

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あしたのいえ(秋田セントラル不動産株式会社)について

秋田市保戸野を拠点に、不動産の売買・仲介から注文住宅、分譲住宅、中古リノベーション、リフォームまでを手がけています。注文住宅ブランド「あしたのいえ」では、建築家と対話を重ねながら、ご家族ごとに違う暮らしの形を住まいにしていきます。対応エリアは秋田市を中心に潟上市・能代市などです。

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よくいただくご質問

Q. 家具は家が完成してから選んでも間に合いますか。

A. 色やデザインは完成後に選んでも間に合います。ただ、置き場所と大きさだけは、間取りの打ち合わせの段階で決めておくことをおすすめしています。家具の配置が決まると、窓・コンセント・照明の位置を暮らしに合わせて計画できるからです。まだ迷っている家具は「迷っている」とお伝えいただければ、その前提で一緒に考えます。

Q. 今使っている家具を新しい家に持っていけますか。

A. 持っていけます。最初のご相談の段階で、持っていきたい家具の写真と、幅・奥行き・高さをお知らせください。それが収まる壁の長さや部屋の寸法から逆算して設計します。ご実家の仏壇やたんすなど、置き場所を先に決めておきたいものがあれば、それも含めて考えますので、早めにお聞かせください。

Q. 照明はどの段階で決めればよいですか。

A. 家具の配置を考えるのと同じ打ち合わせで決めるのがいちばん確実です。ダイニングの照明はテーブルの位置、ソファまわりのあかりはソファの位置が決まってはじめて計画できます。照明器具のデザインはあとから選べますので、まずは「どこを照らしたいか」を一緒に整理していきましょう。

Q. 家具やカーテンの費用は、資金計画に入れておくべきですか。

A. はい、最初の段階から枠を取っておくことをおすすめしています。建物と土地の話が先に進むと、最後に家具の予算が足りなくなることがよくあるためです。毎日使うものを優先して入居時にそろえ、ほかは少しずつ買い足す計画にすれば無理がありません。金利や制度の最新情報は、各公式サイトでご確認ください。

Q. 見学会では、どこを見ればよいですか。

A. 家具が置かれた状態で、ご自身ならどこに座るかを試してみてください。ソファから見える景色、テーブルからキッチンまでの距離、夜にどのあかりをつけるかなどです。メジャーを持参して、ご自宅の家具が置けるかを測っていただくのも歓迎です。見学会のご案内は、ホームページのイベントページに掲載しています。

参考にした公的情報

※金利・地価の数値は確認日時点のものです。金利や制度の内容は変更されることがあります。お手続きの際は必ず各公式サイトで最新の情報をご確認ください。

あしたのいえ 秋田セントラル不動産株式会社 船尾 教司

この記事を書いた人

船尾 教司/秋田セントラル不動産株式会社「あしたのいえ」代表取締役

建築家と建てる家=注文住宅を中心に、不動産売買から分譲住宅・リフォームまで地域密着で取り組んでいます。秋田市保戸野を拠点に、秋田市・潟上市・能代市などで家づくりのお手伝いをしています。会社概要はこちらブログ一覧はこちら

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